小型タービン発電機を用いた排熱発電装置

摘要

省エネルギー技術の中でも排熱利用技術は最も基本的かつ重要な技術であり、京都議定書の目標達成などの社会的要請により、さらなる利用の促進が求められているところである。 しかし、有効利用の容易な高温もしくは大容量の排熱は、ほぼ利用し尽くされており、さらなる排熱利用の推進を図るためには、低温かつ小容量の排熱を有効利用することが必要不可欠である。著者らは、80℃程度の温水、数百℃程度のガスから排熱を回収し、電力として有効利用することを検討し、80℃程度の温水から排熱を回収して発電を行なう用巨熱発電装置」(Fig.1)を開発した。 本稿では、その概要と主要な要素技術について紹介する。