盛況裡に3つの特別講演会を開催（平成17年9月）

摘要

この演題は平成17年9月6日にクリ一ンエネルギ一シリ一ズの第1回として特別講演会を開催したものである。 この世界では権威となっている東海大学の内田裕久教授による講演であった。 会場はアルカディア市ヶ谷（私学会館）である。 講演は「加速する永素社会への潮流」という副題つきであった。 内容は、まず永素エネルギーの開発歴史として、日本がオイルショックを経てサンシャイン計画に水素技術を含めて取組んだことを挙げ、日本が世界に先駆けたものであったとの指摘から始まった。 その後、ニッケル水素電池の実用化、燃料電池の開発と進んでおり、さらに水素吸蔵合金の多角的な活用も進み、エコ·テクノロジ一としても重要性も増していることが紹介された。 持続可能な水素社会の実現について、地域固有の環境条件との整合性が重要と指摘し、画一的な概念ではなくエネルギ一も商品という柔軟な考えでその実現を図る必要があるとの話は説得力があった。 最近の海外ニュースとして、タイの水素スク一夕一、NORSTOREという北欧5カ国の水素絵エネルギ一社会実現に向けた会議体、トルコでの国際会議、ドイツBMW社の液体永素内燃機関を使った水素一ガソリン·ハイブリッドエンジンの試作、ベルリンの水素スタンドなどが述べられた。最後に、エコ·テクノロジーの観点からの水素の重要性を述べ、最近の「燃料電池のおまけ」的な水素技術への取組に疑問を呈して終えた。 パワ一を感じさせる講演だった。