高圧ガス保安法令の歩み⑤～特定設備検査，容器附属品検査等メーカー規制開始，耐震化対策，特殊高圧ガス保安対策強化，コンビナート事業所認定制度の導入～

摘要

昭和43年4月に国の東西で発生した高張力鋼製のLPガス球形タンクの破壊事故の項において，設備の製造過程でなければできない材料試験，溶接部試験，その他細部の寸法，構造等については，その検査をユーザー段階（完成前検査）で行うのでなく，メーカー段階（製造時検査）で行うことが望ましいとの考えをもたらし，特定設備検査制度の発足につながっていった旨を述べたところであるが，昭和50年5月23日の法改正及びこれに基づく特定設備検査規則の制定（昭和51年2月17日付省令第4号）でこのことが実現し，同51年2月22日から施行された（図1，写真1）。