これからの日本を考えるSERIES＜第25回＞食料，エネルギー，環境に関わる水問題東京大学大学院農学生命科学研究科教授

摘要

食料問題は喫緊に解決すべき課題になっている。 原油に向かっていた余剰マネ-が穀物に流れる一方，穀物がバイオエタノール原料に大量に使われることによって食料価格の高騰を招いているからだ。 食料とエネルギー，地球環境問題を解決するには，そこに横たわっている水問題の究明が不可欠。 そこで，日本学術会議の農学基礎委員会水問題分科会委員長と水?食料と持続可能な社会委員会委員長を務める宮崎毅東京大学大学院農学生命科学研究科教授にその課題と対応策を聞いた。