ベンゼンのアジア需給、2004年は20万tの余剰に～設備稼働率上昇で-市況の高騰で原料を購入してまで増産するメーカーが続出－

摘要

ベンゼンの2004年アジア需給は20万トンの供給余剰となり、その分が域外に輸出された。 域内の設備稼働率が大幅に上昇したため。 当初は極東（日本、韓国、台湾）だけで10～15万トンもの玉不足に陥るとみられていたが、スプレッドの改善が増産の弓博金を引いた。 価格が高騰したベンゼンはアジア域外で十分なスプレッドが取れるようになり、昨年の第1四半期はフレートを加味しても米国に輸出した方がコスト的に有利な局面が度々あった。 アジアのメーカーが原料を購入してまで増産に努めたのはこのため。