化学メーカーにとっての減損会計～欧米で相次ぐ巨額損失処理（中）－再編や原料コスト事情がきっかけに～2003年欧米各社のケース－

摘要

2003年10月20日。 デグサはファインケミカル事業で5億ユーロの減損処理を実施したと発表した。 今回の対象は設備や土地などの有形固定資産ではなく、すべてが無形固定資産。 代表格ののれんだけで2億5,000万ユーロの減損処理を行った。 その3日後、今度はイーストマンが4億8,200万ドルの減損処理を発表。 内訳はCASPI（塗料·接着剤·特殊高分子·インク）部門が4億300万ドル、PCI（機能化学品および中間体）部門が7,900万ドル。 デグサとは違って56％が有形固定資産だった。