宇部興産、オキセタンを事業化へ／日欧で原料設備を増強·新設

摘要

宇部興産が東亜合成と共同研究開発を進めてきたオキセタン樹脂の事業化がいよいよ動き出す。宇部ケミカル工場で年産数千トン規模に及ぶEHO（3－エチル-3－ヒドロキシメチルオキセタン）の生産を検討し始めた。 オキセタンの主用途は水性塗料などで、世界初の本格的な事業化を狙っている。 向こう1～2年の間にDMC（ジメチルカーボネート）やPCD（ポリカーボネートジオール）など原料プラントの増強·新設を日欧で実施する計画で、事業化への外堀が埋まる。 東亜合成も何らかの形で連携すると見られる。