外壁複合改修工法の開発と施工

摘要

コンクリート建築物の外壁は経時でひび割れ、浮き、爆裂等の不具合が発生し、最悪の場合には仕上材のはく落という事態が発生する。 これらの不具合に対しては、通常エポキシ樹脂注入工法や軽量エポキシ樹脂モルタル充填工法等の、いわゆる従来工法による補修が行われることが多いが、補修を行わなかった箇所については、さらなる劣化の進行によって仕上材のはく落する可能性がある。 ここでは、繊維ネット、ポリマーセメントモルタル、アンカーピンを組み合わせて使用することにより、将来に渡って既存仕上材のはく落を防止することのできる外壁複合改修工法を紹介する。