内外装を乾式から湿式へ変え顧客要求を充足

摘要

近年、戸建て木造·RC住宅を中心に内外装仕上塗材の需要が高まっては来ているのは事実である。 その背景には、シックハウス症候群の原因であるホルムアルデヒド。 VOCの規制で、健康住宅への関心が高まりつつあることや、画一的でない自然素材の質感およびデザインのオリジナリティー性の追究など様々な要因が挙げられる。しかし工期·コストの問題、また現場施工の品質保証等、種々の問題が残っており、ユーザーサイドでは好評でもビルダーサイドではまだ敬遠され、サイディング等のパネル工法住宅が多く市場に出回っている。内装においても施工管理が容易かつ安価な壁紙が多く使用されているのが現状である。 昨今、内外装仕上塗材は、硬化物質により大3種類が挙げられる。有機（樹脂）系、無機（セメント·石灰等）系および無機有機混合系（ハイブリッド）と言う無機の質感有機の作業性を有す仕上げ塗材も見のがせない。 もちろん、有機系仕ヒげ材のテクスチャーの多様性や、無機系仕上げ材の自然素材ならではの質感など仕上げ材の種類により一長一短はある。 今回ご紹介する戸建て住宅改修工法は、外装ではサイディング等のパネル工法の改修並びに内装ではクロス等を仕上げ塗材に改修する工法である。