「炭素一炭素結合形成反応を基盤とする含フッ素化合物の立体および位置選択的合成法の開発」

摘要

有機フッ素化合物，特にフルオロアルキル基を有する化合物群は，医農薬や機能性材料の鍵コンポーネントと して現代の有機合成化学分野で必要不可欠となっている。従って，これら付加価値の高い有機フッ素化合物を，簡便かつ安価に合成できる炭素一炭素結合形成反応の開発が求められている。相川光介氏は，「実用性」というキーワードのもと，立体および位置選択的な炭素一炭素結合形成反応の開発を基軸として，有機フッ素化合物群の高効率的な合成法を開発してきた。以下にその業績の概要について示す。