薄板の低ひずみ溶接を実現したハンドトーチ型ファイバーレーザ溶接機

摘要

㈱レーザックスは，2013年4月の試作モデルの発表を経て，2014年4月にハンドトーチ型ファイバーレーザ溶接機「OPTICELFHシリーズ」を正式発売した。フラッグシップモデル「FH-300」にはピーク出力3kWのファイバーレーザを搭載（写真1）。同1.5kWの「FH-150」，既設の発振器と接続可能な「FH-ZERO」の計3機種をラインアップ（表1）して，ハンドレーザ溶接機市場に参入した。ファイバーレーザへの注目度の高まりにあわせて徐々に引き合いが増えて順当に納入実績を伸ばしており，精密板金加工業界を中心に今後ますますの普及が見込まれている。本稿ではハンドトーチ型ファイバーレーザ溶接機の活用のポイントについてまとめた。