高出力ファイバレーザとガルバノスキャナを用いたアルミ電池ケース高速溶接

摘要

電池ケースの溶接箇所は，ケースと蓋および注液口の封止がある。ケースと蓋の接合にはレーザ溶接が採用されており，注液口は超音波溶接が主流であるが，一部レーザ溶接を採用しているメーカーもある。ケースの材質はSUS材が主流であるが，電池自体の軽量化のため，アルミニウム材への移行が進んでいる。それにともないアルミケースのレーザ溶接技術が重要となっている。また電池の生産性向上のため，電池ケースのレーザ溶接高速化へのニーズも高まっている。本稿では，当社が提案する高速溶接に対応した溶接システムの一例の紹介と，アルミケースの高速レーザ溶接技術について当社での検証結果を交えて解説する。