超低スパッタを実現する新溶接電源融合型ロボット「Active TAWERS」

摘要

しかしながら，WERSが進化するにつれ，ますます高度化するユーザーの要望に応え続ける必要が出てきた。そこで，さらに目標を高くするため，“お客様が真に求めているものは何か”を調査した結果，図2のように溶接の本質性能に関するものが大部分を占めており，その中でも“スパッタ低減”がもっとも多い要望であった。とくに，昨今の厳しい経済状況においては，“ランニングコスト低減につながるCO_2溶接でのスバッタ低減”が強く求められていた。このため，スバッタ発生量をマグ溶接同等の10分の1に低減することを目標とノし，今回新たな革新として「Active TAWERS」を開発した（図3参照）。本稿では，Active TAWERSで実現した新しい溶接法であるアクティブワイヤ溶接法による“CO_2溶接のスパッタ低減”について取組みと成果を報告する。