ガス高効率給湯器はオール電化に負けない！

摘要

日本LPガス団体協議会（略称；日団協，児玉宣夫会長）が主催する「第5回需要開発セミナー」が10月11日，東京都溝区新橋の航空会館大ホールで開かれた。 会場にははば満席の200名がつめかけ，講師たちの諸にメモをとりながら熱心に聞き入った。 今年のセミナーのテーマは「ガス高効率給湯器の普及促進」。 京都議定書の発効によりCO_2の大幅な削減は待ったなしとなっている。 地球環境に優しい，クリーンなガス体エネルギーをいかに効率的に使用するか，この点に地球の将来と我々の生活がかかっているといって過言ではない。 LPガス業界は2010年までに潜熱回収型給湯器（エコジョーズ）を150万台，ガスエンジンコジェネ給湯器（エコウィル）を6万台普及させることで省エネルギーにも貢献し，クリーンなガス体エネルギーの消費拡大にも寄与するという目標を掲げている。省エネ型給湯器の普及は短期的にみればガスの需要を縮減する。 しかし，それでもなお長期的展望に立ってこれらの高効率給湯器を普及させ，ガス需要の安定的拡大を図っていくにはどうすればいいのか。オール電化が進むに任せておくことは，エネルギーの無駄な消費とCO_2の増加にもつながりかねない。 ガス体エネの需要拡大は社会的使命を担ったものなのである。 以下，セミナー講演の概要を紹介する。