月末在庫は洋上込みで184万トンのぎりぎり

摘要

1月のLPガス需要は前年同月比1.6％増の1,731千トンとなった。 前年比プラスは5カ月連続となった。 1月も北日本·東日本では引き続き気温が低く，プロパン需要が大幅に伸びたもの。ブタンは昨年8月以来のマイナスとなった。 1月の供給は，国内生産が39万トン，輸入が124万トンとともに前年割れの合計163万トンとなった。 これに対して需要は上記のとおり好調で供給を上回ったことから，在庫はまたまた月間10万トンの減少の184万トンの超低水準となった。在庫水準が低いため，1月も輸入各社出荷繰りは大変だった。といっても，12月のような大混乱は収まった。ただ，月末には備蓄義務量を割り込みそうな輸入元売も多く，これをクリアするための輸入手当てが行われた。 かなりの高値での買いとなり，極東の市況上昇にもつながった。 1月の輸入通関CIF価格は12月に比べると小幅低下の約66,900円／トンとなった。また，各社の3月仕切価格改定は引き続き大幅上げで下期トータルでは27,000～28,000円／トンもの上げ，年度では35,000円前後の上げとなった。