原油市況，4月比6ドル上昇だが産燃油市場のコスト転嫁進まず

摘要

2月に大幅に反騰した原油市況は，3月になるとアメリカの原油在庫が増え続けていることが判明して反落したが，3月下旬にはアメリカの原油生産の減少観測の強まりや，内戦続くイエメンで攻勢に出たシーア派武装組織フーシ派に対するサウジアラビアなど湾岸諸国の空爆再開などで再び上昇基調に転じた。その後は乱高下しながら強基調で推移しているが，為替レートの方も5月下旬には円安基調となりつつあり，原油輸入コストを一段と押し上げそうだ。