エネルギーの緊急時対応策を総点検大震災踏まえ初動対応強化へ諸策＝「資源·燃料政策に関する有識者意見交換会」始まる＝

摘要

東日本大震災を踏まえた今後の石油製品，LPG，天然ガスの安定供給確保と資源·燃料確保策について，石油業界関係者や防災の専門家などから意見を聞く「資源·燃料政策に関する有識者との意見交換会」が資源エネルギー庁で始まった。原発事故対応の総括と今後のエネルギー基本計画策定を目的とする総合資源エネルギー調査会基本問題委員会とは別に，行政と業界関係者だけで災害時対応を論議するこの意見交換会は，震災で浮き彫りになった石油·LPGサプライチェーンの災害時脆弱性に対し，ハード面での対策（製油所，オイルターミナル，SS，充填所等の設備強化）とソフト面での対策（事業者間の協力体制等）のほか，石油·石油ガス備蓄のあり方，災害時の情報収集体制などを再検討するもの。世界的な資源需要の高まりや災害等を踏まえた資源開発·確保といった上流面の対策も検討課題となっている。