需要は引き続き大幅増の140万トン

摘要

10月のLPガス需要は前年同月比5.1％増の1,397千トンとなった。 9月に続いてのプラスとなった。 10月の需要が140万トンに迫ったのは平成14年以来のこと。 プロパン·ブタンともに大幅に伸びている。 10月も全国的に気温が高かったが，月末に大量仮需が発生したこと，都市ガス用や一般用に計上される化学原料用の需要が大きく伸びたことが効いたものだ。供給は，国内生産が35万ト，と10月としては高水準だったが，輸入は85万トンの超低水準となった。海外市況の高値が続いているため，輸入各社も容易に手当てができず11月も100万ト，割れとなりそうだ。 記録的低水準在庫のまま需要ピークの12月入りとなったもようだ。 需要は上記のとおり伸びたことから，10月末在庫は月間20万トン減少して243万トンとなった。 前年同月末比でも95.7％と大幅に水準を下げた。10月の輸入通関CIF価格は55,530円／トンと前月比6,700円強の大幅上げとなった。 CPの大幅上げと急激な円安進行により11月輸入CIF価格は6万円台半ばを上回ることとなりそうだ。12月の元売仕切価格改定は，プロパンが5,100～5,400円／トン，ブタンが5,200～5,500円／トンのそれぞれ大幅続騰となった。 下期だけで17,000円前後から20,000円もの上げとなった。