燃料油販売量8カ月連続のマイナス

摘要

1月の石油製品需要は燃料油合計18,299千klで前年比9.2％減となった。 冬場の最盛需要期にもかかわらず2,000万klを大きく下回り，8カ月連続の前年比減少。 油種別には，ガソリンが前年比0.8％増，ナフサが24.5％減，ジェットが24.7％増，灯油が1.6％増，軽油が1.8％減，A重油が12.4％減，C重油が25.3％減。 ガソリン，灯油が前年を上回ったが，それも小幅な伸びにとどまり，ナフサ，A重油，C重油が二桁減少を記録している。 一方，1月の原油処理量（精製業者分）は19,130千klで前年比89.1％。 販売の前年割れと同じく，8カ月連続の減処理。 下期入り後は特に処理が抑えられており，1月は二桁減まできている。 1月の製品生産は17,637千klで前年比9.0％の減産。 ガソリンが横ばいとなった以外はすべて前年比減産。 ナフサ，A重油，C重油が二桁減産となっている。 1月の製品輸入は1,638千kl，輸出は2,453千kl。 輸入が200万klを割り込んでいる。 以上の結果，1月末の燃料油在庫は11,418千kl（流通在庫は含まず）で，月間1,514千klの減少となった。 前年同月末比90.2％となり，2カ月連続して前年レベルを下囲っている。灯油在庫は月間682千klの減少で2,168千kl。 前年同月末比68.7％と前年を大きく下回っている。 1月の場合も販売は若干のプラスだったが，生産を絞ったため，灯油在庫は低水準のまま，過去5年間の平均を100万kl弱下回っている。