コストタイムラグを30日へ短縮3.0％49,650円,，0.3％HPP52,970円

摘要

新日本石油が王子製紙，東京電力と進めてきた10～12月分C重油価格交渉が，意外にも12月20日（水）での早期決着になった。 今回は仕切基準価格の段階から表明していたように，これまで60日で行っていたコストタイムラグを30日へ短縮する大きなルール変更があったこと，そのタイムラグ変更によって算入されることになる11月コストは，12月半ばにならないと確定しないことなどから，30日タイムラグへの変更が認められた場合，決定価格発表日は22日（金）になると考えられた。 しかし，年内に精算業務を終えるためには金曜日の発表では時間切れになる公算が大きく，一日でも早い時期での発表が決断されたようだ。 注目されたコストタイムラグの変更は，新日石の説得が通り，30日へ短縮されることで合意した。 これで価格に算入するコストは1カ月前のコストになり，激しく変動する原油相場や為替相場が，C重油でも1カ月後の販売価格に反映されることになった。このため，10～12月分の価格に反映するコストは9～11月になるが，移行期の今回は8月を含めた変則4カ月コストでの算出になった。 合意価格は王子製紙とのS分3.0％が49,650円／kl，東京電力との0.3％HPPは52,920円／kl。 前期からの値下がり幅は3.0％が2,900円，0.3％が5,460円。支払いサイトが60日の一般向け湾内持ち届けベースの決定価格は，3.0％が49,650円／kl，0.3％HPPが52,970円／klで，値下げ幅は中央合意価格と同じ。