月末在庫226万トンで前年割れに

摘要

1月のLPガス需要は前年同月比4.0％減の1,739千トンとなった。 1月の出荷が170万トン台と低調だったのは4年ぶりのこと。 1月も12月に続いて特殊用の出荷がなかったことも響いた。 　 しかし，一般用だけみても，プロパンが0.6％減，ブタンが8.1％減となっている。 昨年1月の需要が好調だったことから「今年も善戦したのではないか」との見方もあるが，12月に続き東京ガスが直納船で30千トンを受け入れており，この分は実需からは外してみた方が賢明だろう。 　 輸入は引き続き116万トンと抑制された。 ブタンの輸入は12月の31万トンに続き1月も32万トンと低調。 需要低迷を表している。 製油所の生産ブタンも11万トン足らずとなっており，ブタンのタイト感はオートガス分野で依然強くなっている。 この時期だから西日本でだが。 　 3月仕切価格の改定幅は，プロパン·ブタンともに600～800円／トンとなった。ただ，1月下旬から2月頭の高値スポット買いした在庫をその後の値下がり玉に置き換えるための元売のいわゆる損切り販売が目立ったことから，特約店筋の月次仕切改定への信頼感が薄らいだ。