三菱重工、世界最大級の圧縮機試運転設備竣工

摘要

三菱重工業は、今後需要の増大が見込まれる石油化学プラント向け超大型圧縮機（こンプレッー）の試運転設備を広島製作所に完成、8月10日竣工式を行った。 この設備は年産200万t級までの太容量エチレンプラントなどで使用される超大型圧縮機の試運転が可能な世界最大級の設備。同社はこれにより超大型圧縮機市場を狙い、受注活動を強化していく。 圧縮機は米国石油協会（API）の規格により、出荷前の工場試運転が義務づけられている。三菱重工の圧縮機試運転設備はこれまで市場二ーズに合わせてエチレンプラント100万t級までの対応が上限であった。今後、中東を中心とずる石油化学プラントの生産能力拡大が進展しているのに伴い、圧縮機の超大型化が進む見通しであることから新たに大規模試運転設備の導入に踏み切った。