固相抽出分離/ICP-MSによる高純度モリブデン中微量元素の定量

摘要

モリブデンは電子材料等の機能性材料に用いられることから，含有する不純物元素の影響を除去するため高純度化が進められている。 また　 それに償い微量不純物元素の分析法の確立が強く望まれている。 一方，ICP-MSは多元素同時定量法であり検出感度に優れていることから高純度金属中の微量不純物元素の定量に広く用守、られている。しかしクマトリツタスを含有する試料溶液を直接用いた場合,スキマ肝コ膠ンの目詰まりやマトリックス干渉等によりその後の分析に悪影響を与える。 そのため通常は溶媒描出やイオン交換分離などの前処理を必要とする。 そこでタ本研究では有害な有機溶媒を用いない極めて簡単な分離法として化学結合型シリカゲルを固相抽出剤に用いる固稚拙出法の適用を検討した。 化学結合型シリカゲルは従来のイオン交換樹脂に比べ粒径が細かくタ表面積が大きいことから僅かな量で短時間に分離が行える。 また，僅かな溶出液怒涛出でき濃縮が行える等の利点を有する。