蒸気タービン高温ボルト用Co添加12Cr鋼の開発と製造

摘要

蒸気タービンの高効率化のために主蒸気温度は一層の高温化が図られており、現在では600/610°Cにまで室っている。 従来の動翼/ボルト材には主としてマルテンサイト系の12Cr鋼が使用されている。 さらに、蒸気入口などの厳しい環境では、従来材では高温強度不足であるためオーステナイト合金が使用されているが、線熱膨張係数·コストの面で不利である。 そこで本研究では、さらなる高温化（630°C級）対応として、12Cr鋼への60添加、及びMo/W量の最適化により、高温強度に優れた小物部品用マルテンサイト系耐熱鋼を開発し、その材料試験を行った。