高強度UOE鋼管溶接金属の靭性に及ぼす化学組成ならびに熱処理の影響

摘要

プラント配管や厚肉の鋼管は現地あるいは工場での円周溶接後に溶接後熱処理（PWHT）が施される場合がある。このようなPWH暫時には縦シム溶接部も同時に熱処理されるため、熱処理される鋼管では母材に加えて縦シーム溶接部においてもPWHT彼の優れた強度と靭性とが要求される。 一般に、高強度が要求されるUOE鋼管では、シーム溶接金属中にも母材から希釈した析出脆化の原因となるNbやVを含むため、PWHT後の靭低劣化が問題となることが多い。 本研究では、高強度鋼管溶接金属の靭性に及ぼすNi,Tiなどの成分および熱処理の影響について調べた。