減圧CAS-OBによる減圧下脱炭技術の開発

摘要

名古屋製銭所においては、1989年に転炉方式溶銑予備処理設備（以下D-ORP）を基軸とした、大量溶銑予備処理法を導入し、生石灰·Mn系合金の原単位削減による大幅なコスト削減、転炉の生産性向上、高純度鋼大量生産等の効果を享受してきた。今回、LD-ORPにおける大量溶銑予備処理技術をベースとした、精錬一貫プロセスの高効率化の構築を目的に、CAS-OBに減圧機能を付加した新たな脱炭技術（以下減圧CAS-OB）開発により、低炭素Al_K鋼の効率的な製造技術を確立したので報告する。