エネルギー·環境技術と化学，触媒の発言力

摘要

GDPlドルあたりのCO_2排出量という概念をご存知だろうか？日本は240g/Yenであるのに対し，米国は500g／Yen，中国は2，500g／Yenと日本の10倍にも達する．日本は世界最高水準にある．これはエネルギー利用効率を反映した数字であり，省エネ技術の完成度，普及率という観点で，エネルギー·環境技術大国といってよい．この立場から地球規模での貢献ということを考えれば，日本国内のCO_2排出量を一層さげることには殆ど意味が無い．むしろ非効率的な技術を使っている国々が日本なみの高効率技術，製品を採用してくれれば，2050年の世界全体のCO_2削減目標の大半をカバーすることが出来る．こうみると日本はエネルギー·環境技術を積極的に外向的に展開することが可能な立場にあり，これにより停滞している日本の経済を大きく活性化することもできるはずである．