In-situ時間分解DXAFS法による担持［Ru_6C］クラスターの構造速度論に関する研究

摘要

時間分解DXAES（エネルギー分散型XAFS）法により固定化クラスター[Ru_6C]/MgOのカルボニル化、脱カルボニル化過程のクラスター骨格変化を追跡した。 カルボニル化、脱力ルボニル化とも2段階の反応で進行することが分かった。 カルボニル化過程は、COが半分配位した後にRr-Ru距願が0.265nmから0.269nmに伸び、その後COが飽和量まで配位する。 最初の段階では骨格構造変化に遅れが観測された。 一方、脱カルボニル化過程では、まず、COが半分脱離し、その後、COが完全に脱離してからRu-Ru距離が0.269nmから0.265nmに減少することが分かった。 さらにこれらの構造変化を異なる温度で測定し、構造変化の速度論的パラメータを求めることにも成功した。