全国安全週間

摘要

デモクラシーや労働運動を背景に、わが国でも労働災害防止に対する社会的関心が高まってきた1919年（大正8年）5月、東京市で「災害防止展覧会」が開催されました。このとき講演したのは、東京電気（現東芝）で安全運動を推進していた蒲生俊文氏。講演が終わると一人の若い紳士が蒲生氏に近寄り、「東京でぜひ週間を行いたい。もし賛成が少ないのなら、自分の管内だけでも…」と言って名刺を差し出しました。のちの警視総監、大阪府知事などを歴任した当時の上野警察署長、池田清氏です。