マシニングセンターなどのCNC工作機械作業

摘要

一九五二年にマサチューセッツ工科大学でNC（数値制御）の工作機械が初めて開発され、一九五人年にはカーネイ＆トレッカー社でマシニングセンターが開発されました。 これは50年ほど前のアメリカ合衆国での出来事です。 この50年間で、高速化に伴い主軸回転数は1分間に2万、4万回転が当たり前、テーブル送り駆動にはリニアモーターを使用してその加速度は2G程度（落下時の2倍）が当たり前になってきました。 高速加工時に工具が破損し飛散した場合、数ミリの板金でできている保護カバーは大丈夫なのだろうか？ 高速テーブル駆動の速さでは従来のリミットスイッチの反応では対応できないため、クローズドループ制御の信号をリミットスイッチの信号としている現在、信号ノイズや雷によるエラーなどでNC制御の脱調が生じたらどうなるのだろうか？ と心配しています。 また、複雑な形状の工作物を加工するために5軸制御のマシニングセンターも開発されていますが、工具の動きが複雑なため、作業者はもしかして機械に衝突するのではないかと、はらはらしながら安全チェックをしています。 このようにCNC（コンピュータ数値制御）工作機械の能力が日々向上しているがゆえに安全の重要性は増しています。 今月はこのマシニングセンターなどのCNC工作機械作業の安全について説明します。