塗装ブース“新集塵方式の開発”

摘要

近年、自動車製造分野において、製造工程か ら排出される環境負荷物質の低減として、VOC （揮発性有機物質）やCO2（二酸化炭素）排出 量の低減といった環境への取り組みが重要となっ ている。光化学スモッグの原因となるVOCに ついては、塗装工程で使用する塗料が大きく関 係しているため、塗料の水性化や塗装ブースの 排気処理設備によって大幅に低減してきた。 またCO2排出量すなわちエネルギー使用量は、 ￣自動車製造工程の中で塗装工程が全体の約20％ を占めており、塗装工程の省エネ対策が急務の 課題となっている。今回、塗装工程の中で約50 ％のエネルギーを使用している塗装ブースに着 目し、画期的なCO2低減技術の開発を行った。