ゼイロク見聞雑録(29)－防汚塗料に関する昔話：VI防汚の生物検定(2)供試生物と検定結果の分類

摘要

かつての防汚の開発研究分野では，浸漬試験が「塗料化したものの現場試験（それを使用する海で行う実用化試験）であるので，好成績のものは直ちに実船に適用できる」という実用価値を有するのに対し，生物検定は「ただ単なる実験室試験であるにしか過ぎない」として，その価値を軽視される傾向が強く，それに示される関心度も余り高くなかったが，現在は如何なのであろうか。 現状に不案内であるが，現在もその関心度は低いままに推移しているのではなかろうか。 そこで最初に浸漬試験との比較を再度行い，生物検定に対する関心を呼び起こした上で，今回は，供試生物と検定結果の分類（判定·評価）に関することを話題にする。