低水結合材比セメントペーストの自己収縮温度依存性に関する研究

摘要

季節による繰上り温度及び初期養生条件の相違が超高強度コンクリートの自己収縮に与える影響を把握することを目的として、初期養生温度をパラメータとして、水結合材比0.15の超高強度セメントペーストの自己収縮、水和収縮、ヤング係数、超音波伝播速度の測定を行った。その結果、自己収縮は屈曲点を持ち、極初期の段階では初期養生温度が40℃以下の場合、低温のものほど収縮が進行すること、屈曲点以降の材齢では高温のものほど収縮が進行し、特に供試体温度が40℃以上のとき顕著であること、屈曲点は超音波伝播速度による推定ヤング係数が概ね10から15GPaに到達した時点であることが明らかになった。