超高強度コンクリートの諸特性に及ぼす各種粉体材料の影響に関する研究

摘要

本研究では、圧縮強度200N/mm~2級の超高強度コンクリートの実現のため、セメントの種類および各種混和材の種類と混和量との組み合わせの検討を行い、それらの強度発現性および自己収縮特性等の諸特性について実験的検討を行った。 その結果、本研究においてはセメントには中庸熱セメントを用い、高炉スラグ微粉末を20％、シリカフェームを10％混和することにより、180N/mm~2程度の高強度が得られた。 また、シリカフェームの混和率の増加にしたがい強度も増加傾向にあることが認められた。 断熱自己収縮特性については、水和初期において非常に大きな収縮を示すことが分かり、シリカフェームの混和量が増加するに従って断熱自己収縮量が小さくなる傾向が認められた。