高強度コンクリートの圧縮クリープに及ぼす初期高温履歴の影響

摘要

高強度コンクリートは水和発熱の影響により高温にかり、その影響を検討することは重要である。 高強度コンクリートの圧縮クリープに及ぼす水和発熱の影響を検討するために、練混ぜ·打込み直後から水和発熱を模擬した温度履歴を封緘状態のコンクリートに与え、その後圧縮クリープ試験を行った。 その結果、50℃以上の高温履歴を与えると圧縮クリープは大幅に減少すること、最高温度が高いほどクリープが小さくなることを明らかにした。 また、従来の土木学会コンクリート標準示方書·設計編（平成8年版）およびCEB－FIP Model Code 1990の予測式の適用性について検討した。