内在塩化物による超高強度コンクリートの鉄筋腐食抵抗性に関する研究

摘要

金属シリカフェーム混合セメントを用いた超高強度コンクリートの鉄筋腐食抵抗性を促進試験により評価した。その結果、超高強度コンクリートでは、10.0kg／m~3の塩化物量が含まれる場合においても、高い鉄筋腐食抵抗性を有していることを確認した。この理由として、超高強度コンクリートでは、水和物の形成により固定される塩化物量が増加することや細孔組織が緻密であるため、鉄筋の腐食反応に不可欠である水分や酸素の移動が抑制されるためと考えられた。