シンポジウム「ディジタル信号処理教育の事例紹介と課題」を振り返って

摘要

ディジタル信号処理は幅広い分野において用いられている技術であり，それゆえに，ディジタル信号処理の教育は重要な課題である．ディジタル信号処理教育については，国内および海外の学会でこれまでに開催された数多くのシンポジウムにおいて議論されてきた．そして2016年の電子情報通信学会総合大会では，回路とシステム（CAS）研究会と信号処理（SIP）研究会との合同企画によるシンポジウムセッション「ディジタル信号処理教育の事例紹介と課題」が開催され，現在のディジタル信号処理教育の状況についてさまざまな観点から議論された．本稿ではこのシンポジウムの内容を報告するとともに，ディジタル信号処理教育において考えるべき課題について言及する．