国際シンポジウム「道路交通騒音低減のための総合的取り組み」－参加者代表によるコメント－「今後への期待」

摘要

道路，自動車と聞いて思い浮かべる環境要素に大気質と騒音がある。いずれも，近年，自動車の環境性能の向上や各種法規制の施行が功を奏したのか，環境基準の達成率は年々向上しているようである。幹線道路沿いに居を構えている筆者の実感としては，最近の大気質は目や鼻で感じない程度まで改善されているので，特段気にはならない。しかし，音については仮に1dB下がったとしても聞こえてくるものなので，多少は気になる存在である（交通量が多くうるさい日は，世の中，景気がよいのかと思ったり，あるいはその逆の日もあって，今では生活の一部となっている）。そのような中で開催された本シンポジウムは，当に時宜を経た内容だったと思う。