競技別に音をチューニングした審判用ホイッスル

摘要

ホイッスルは中にコルクの玉が入っているものを中心に発展してきたが，それを審判用として使用するにあたっては「音の立ち上がりが遅い，コルク玉が引っかかる」といった問題があった。そこで，コルク玉の入っていないホイッスルが開発され，様々な競技の審判たちに使われてきたが，フィールドの大きさや屋内外の違いといった音環境は競技によって異なり，また審判のホイッスルの吹き方も異なる。競技をより良いものにするためには，審判の意思と感情が選手に確実に伝わる必要がある。そのために，審判が使用するホイッスルについては，個々の競技に特有の環境や吹き方に最適化されたものであることが必要となる。