ノンフロン技術：小型店舗用ノンフロン省エネ冷凍空調技術開発

摘要

現在，大気中のCO_2濃度は約380ppmとかつてない高濃度になり，地球温暖化の影響は年々その深刻さを増してきている．しかしながら，日本だけでも業務用および家庭用空調機生産は年間約800万台以上であり，冷凍空調分野の環境への影響は非常に大きい．一方，小型店舗（コンビニエンスストア等）は，現在日本全国に大小あわせて約43000店舗ある．これらに使用される冷凍空調機器は，通常，CO_2の2000～3900倍の地球温暖化効果を持つ代替フロンガスを1店舗あたり数十キロ使用しており，その冷媒使用量や冷媒の漏洩量も問題視されている．また，日本全国のコンビニエンスストアで消費する電力量は，原発の2基分に相当し，膨大なエネルギーを使用しており，冷媒とエネルギーの地球環境への影響は非常に大きい．