高速2号東山線 東山トンネル換気設備

摘要

高速2号東山線東山トンネルは名古屋大学，東山動植物公園周辺の丘陵地帯を貫通する自動車専用道路トンネルであり，2003年3月29日に供用開始となった。 本路線の開通によって市内中心部から東名阪自動車道，東名高速道路へ至るルートが確立され，市内東部地域の渋滞緩和に供することと期待されている。 東山トンネルは全長約3 kmの上下4車線の自動車専用トンネルであり，トンネル防災施設の設置グレードを示す防災等級は最上級のAAである。 トンネル換気設備は車両から排出される排気ガスによるトンネル内空気の汚染を防ぐと同時に，非常時（火災発生時）にはドライバーの避難環境の確保，及び排煙機能をもつ必要がある。 そこで本トンネルでは計画段階で様々な換気実験研究，検討が重ねられた結果，集中排気付横流換気方式が採用された。