SaaSと帳簿·帳票文化について～「業務の流れ」は「帳票の流れ」

摘要

SaaSは営業支援や顧客管理などのフロント業務を中心に普及·拡大しているが、昨今、基幹業務を対象としたサービスを提供するベンダーも登場している。業務アプリケーションをネットワーク越しに利用できるという便利さ、そして利用した分だけお金を払えばよいというサービスモデルは、変化の早い、先の見えないビジネス環境下では有効な手段である。システムを保有せず、利用するというSaaSのサービス提供モデルは利用者にとって「投資」というリスクを回避でき、中小零細企業にとっては、大企業と同等のシステムを安価に利用できる時代が目前に迫った。