狭隘地·低空頭下工事での工法と機械：低空頭·狭隘施工用小型基礎機械

摘要

低空頭·狭隘用地での作業が余儀なくされる大きな要因は既存の建築物があるためである。 その多くは建物等の耐震補強、鉄道輸送量増強としての高架工事·車線増設·駅拡張·バリアフリー化を進めているからである。 地震大国と言われる日本、政府も大地震に備え耐震診断·耐震工事等の防災施策を推進中である。 文部科学省でも、全国の公立学校施設の役割として教育環境の場であると共に災害時の応急避難場所として大災害に耐えうる建物が望ましいとして耐震化の推進をしている。 一般住宅においても耐震住宅に対する調査や建物が増加している。 鉄道工事では、第一に列車を安全に運行しながら工事を進める必要がある。 軌道外からでは機械設置場所がないなどの問題から、軌道内からの作業になる。 このため、電線や建物といった制約と時間の制約の中で行われている。 本稿では、当社で開発した基礎用杭打機の中で住宅基礎や耐震、エレベータ基礎等に使用している杭打機(SPD9)と鉄道内で使用している杭打機(SRD25, SPD20)を紹介する（写真1～写真3）。