建設機械の最新排出ガス規制と対応について：道路運送車両法に基づく特殊自動車排出ガス規制－06年オンロード特殊自動車排出ガス規制について

摘要

我が国の大気環境基準の達成状況は、近年全体として改善傾向が見られるものの、大都市圏を中心に環境基準を達成していない測定局が依然として残っている状況にある。 また、自動車全体の排出ガスに占める特殊自動車の割合は高まりつつあるため、平成15年6月の中央環境審議会答申において、ディーゼル特殊自動車について規制強化を図ること、およびガソリン·LPG特殊自動車について新たに規制を導入すること等が答申された。これを受け国土交通省では、昨年12月に公道を走行する大型特殊自動車および小型特殊自動車（いわゆるオンロード特殊自動車）に対する排出ガス規制を強化するため、「道路運送車両の保安基準」（昭和26年運輸省令第67号）（以下、「保安基準」という）に基づく「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」（平成14年国土交通省告示第619号）（以下、「細目告示」という）等を改正したところである。 この改正により、平成18年から平成20年にかけて段階的に規制の強化または新たな規制の導入が図られることになる。