ユビキタスセンサを用いたユーザ状態の時空間表現と状態判別によるユーザ支援システム

摘要

人やモノの位置をユーザの状況として利用することで,実世界でのユーザの活動を支援するさまざまなアプリケーションの検討や実装がこれまで行われてきた。 しかし,より高度な支援を行うためには,人やモノの空間的な関係だけでなく,時間的な関係も考慮する必要がある。 本報告では,ユビキタス実験環境内のセンサ,およびRFIDタグの情報から,人とモノとの時空間的な関係を記述するユーザの状態表現を用い,C4.5により状態判別を行う方法を提案する。 そして,判別されたユーザの状態系列をユーザが実行するタスクの状態系列のモデルに当てはめることでユーザ支援を行うシステムについて述べる。 実験ハウス内に構築したプロトタイプシステムにおいて,ユーザ支援のケースを想定した状態判別の性能評価を行い,有効性を確認した。