早稲田大学日本自動車部品産業研究所主催（その1）「自動車部品産業シンポジウム2004」より-基調講演 「日本自動車メーカーの東アジア戦略」

摘要

早稲田大学日本自動車部品産業研究所（所長小林英夫氏，副所長大野陽男氏）主催による「自動車部品産業シンポジウム2004」が7月12日，早稲田大学　 井深記念ホールで開かれ，多数の自動車部品メーカー首脳，関係者が聴講に訪れた。 開会の挨拶を早稲田大学総長白井克彦氏がつとめ，プログラムにしたがってまず基調講演として「日本自動車メーカーの東アジア戦略」をテーマに日産自動車㈱取締役共同会長·副社長小枝至氏が，パネルディスカッションでは「東アジアにおける自動車部品産業の将来展望」をテーマに前経済産業省製造産業局·ITS 推進室長　 田端祥久氏，いすゞ自動車㈱上席執行役員技術本部購買部門統括　 間島裕夫氏，㈱デンソー取締役会長　 岡部弘氏，デルファイ·アジア·パシフィック·オペレーションズプレジデント　 チエン·T·チョン氏らパネラーによる問題提起が行われた。 引きつづきパネラー四氏によりディスカッションが行われた。 司会は主催の研究所長　 小林英夫氏（早稲田大学教授），閉会の挨拶を研究所副所長　 大野陽男氏（カルソニックカンセイ㈱相談役）が行った。 今回のシンポジウムは東アジアにおける自動車産業の展開と展望に焦点がしぼられ，中国問題が脚光をあびた。 小枝重民は日本自動車工業会会長であり，岡部弘氏は日本自動車部品工業会会長でありそれぞれ自社の立場だけやなく会長としての立場を踏まえた発言もなされた。 本号では小枝至氏の基調講演をとりあげ順次パネラーによる問題提起，パネルディスカッションを掲載する。