進む二輪車利用環境の改善：二輪車専用駐車場の開設と今後への課題

摘要

3月、東京で二輪車（バイク）の駐車場案内が始まった。（財）束京都道路整備保全公社によるもので、東京都内の時間貸しオートバイ（バイク）駐車場がインターネット等で検索できる。バイクに乗った若者の集まる渋谷では、渋谷ハチ公バイク駐車場、渋谷東急ハンズなど4カ所、また港区六本木には、六本木オートバイ駐車場や六本木ヒルズお客様用バイク置場など4カ所が載っている。 少し前までは、バイクの駐車場案内が出てくるなんて考えられなかったこと。時代の変化を感じざるをえない。平成に入って、大型二輪免許教習所教習の開始、高速道路100キロ走行と二人乗り実現等バイクをめぐる環境は良くなってきている。 バイクに対する環境良化の流れのひとつに、このバイク駐車場案内開始を挙げてよいだろう。とは言うものの、東京都内でバイクを受け入れる時間貸し駐車場として載っている所は、全部で40カ所（2005年6月2日現在）。 バイク駐車ニーズを考えると、絶対的に少ない。 全国的に見ても同様である。 全国で駐車場の整備拡大を図る（財）駐車場整備推進機構で駐車場情報サイトを開設しているが、その直営駐車場を見ると、バイクの駐められる所は数えるほどだ。 バイクに追い風が吹いているといっても、駐車場問題は、これからの大きな課題としてユーザー、業界共に解決に力を入れていかねばならない問題と言えよう。