ねじ式クランプの安全性

摘要

ねじ式クランプは1940年前後にUSA，R社により開発され，その後改良並びに作業ニーズに合わせたクランプの開発が進み，現在では，各作業内容に応じた万能型，つり上げ用，引掛け用，無傷型と細分化されている．そのため，万能型を除いては，使用方法（ヒューマンエラーも含む）の間違い並びにクランプ選定ミスによりたびたび事故が発生しています．ねじ式クランプの基本条件は，必要条件を満たしたねじと，つり荷の滑りなどに対しどの方向でもそれを防ぐよう自動的に歯で噛み込む駒（ジョー及びスクリーキヤップ）を具えたものでなければならない．一般にねじは部品同志の締結に使用されるほか，おねじめねじの相対運動による回転（ボルトナット）及び直線運動（バイス，ジャッキ等）に利用されています．締結金具（自動締りの構造は除く）で代表されるものは，シャコ型万力及び同型両ねじ（建設仮設材固定）を備えた金具がありますが，この場合ボルト先端に隙間ができないように大きなトルク（長いレバーが必要）で締付使用されています．その理由は微小の隙間ができても緩んで金具が外れることがあります．クランプも種々な種類がありますが万能型（全方向型）クランプは他の締結金具とまったく違うものと理解する方が安全です．