大型クレーンのハンドリング技術

摘要

多くの造船所のクレーン基礎の耐力は比較的小容量の既設ゴライアスクレーンに対応した低輪荷重でしかなく，その周辺スペースも狭小なものであった。また，すでに受注していた船舶の建造期間を確保する必要から，クレーン更新据付時にドック内作業を長期間休止することと，クレーンを組立てる十分なスペースを確保することは困難な状態にあった。このような状況を踏まえ，「軽量小型でありながら高速大容量でかつ小さなスペースで短期間に据付けられるクレーン」をコンセプトとして開発したゴライアスクレーンの現地組立てと，他社製のゴライアスクレーンの解体について記述することにより，住友重機械搬送システムの大型クレーンハンドリング技術について記述する。