ひずみゲージのワイヤロープへの適用：結果およびロープの特性

摘要

ローマ大学のDepartment of Mechanics and Aeronautics (DMA)においては，図1に示す回転曲げ疲労試験機を用いてストランド（子縄）およびワイヤロープの疲労試験を行い，S-N曲線を得ている．この疲労試験機においては，図1から分かるように，向きの異なる軸受の使用によりロープ供試体に曲げ変形を与え，ロープ駆動端に設置されている油圧モータによりロープを回転させ，各素線に引張応力と圧縮応力を交互に作用させる．この疲労試験機に関する問題点は，試験中のロープに引張荷重が作用しないので，実際のロープの作業条件を模擬していないことである．